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2026/10/11

なぜ”絶滅危惧”茶なのか。日本茶の産地と担い手のいま

絶滅危惧茶 石鎚黒茶・バタバタ茶・釜炒り番茶

日本が誇る文化のひとつ、日本茶。毎日のように口にしているお茶の中に、生産者があと数名しかいないお茶や、生産環境の変化によって途絶えかけているお茶があることをご存じでしょうか。

CLASS EARTHでは、そうしたお茶を「絶滅危惧茶®︎」と呼んでいます。絶滅危惧種がなぜ危機にあるのかを知ることが、私たちの行動を変えるきっかけになるように、途絶えかけたお茶の背景を知ることで、日本の農業と自然の課題が見えてきます。

日本茶をとりまく、いま

茶農家は年々減っています。背景にあるのは、高齢化による後継者不足、気候変動、消費の変化、そして茶畑の多くが傾斜地にあり機械化しにくいという事情です。

一方で、茶飲料の消費は伸びており、日本食ブームの影響で緑茶の輸出は10年で約2倍に成長しました(出典:農林水産省「茶をめぐる情勢」令和5年8月)。日本茶の価値がなくなったわけではありません。足りないのは、その価値を支える「担い手」と「つくる場所」なのです。

茶畑は、生きものの住処でもある

茶畑は、お茶をつくるだけの場所ではありません。世界農業遺産に認定された静岡の「茶草場(ちゃぐさば)農法」では、茶畑の周りで刈ったススキやササを畑に敷き詰めて土を育てます。この手間がお茶の味を良くすると同時に、敷いた草は昆虫たちの住処になり、茶草場と茶畑がモザイク状に広がることで、豊かな生物多様性が守られています。

日本は、固有の生きものが豊富でありながら多くの生息地を失った「生物多様性ホットスポット」のひとつです(出典:環境省)。その要因は開発だけではなく、人の手が入らなくなった「里山の放置」もそのひとつ。人が程よく手を入れ、その恵みをおいしくいただく――お茶づくりは、そんな人と自然の共生のかたちでもあります。

3つの絶滅危惧茶と、その産地

石鎚黒茶(愛媛県西条市)

日本国内に4つしかない貴重な後発酵茶の中でも、さらに珍しい二段発酵茶。石鎚山の麓で空海が伝えたとされる製法を受け継ぎ、今もすべての工程を手作業で行っています。一度は途絶えかけたことから「幻の茶」と呼ばれ、その製造技術は無形民俗文化財に指定されています。カシスのようなシャープな酸味から、リンゴ酢のようなまろやかな甘みへと移ろう、唯一無二の味わいです。

バタバタ茶(富山県朝日町蛭谷)

茶葉を蒸したあと、麹カビで発酵させた黒茶の一種。2本の若いすす竹を合わせた「夫婦茶筅」で、音を立てて泡立てて飲むことからこの名がつきました。茶葉づくりも茶筅づくりも担い手が少なくなり、地元の「バタバタ茶伝承館」で古くからの伝統が守られています。

釜炒り番茶(和歌山県熊野)

奥熊野・本宮の山間部に伝わる、現在主流の煎茶の原型とされる製法のお茶。生葉を釜で炒り、揉んで天日に干し、茶畑の中の小さな作業場で仕上げます。地元の熊野牛の牛糞を肥料にし、病害虫が増えても無農薬にこだわって育てられています。

飲むことが、守ることにつながる

絶滅危惧茶は、すべて無農薬栽培の茶葉を使い、フェアトレード・国内製造で仕上げています。売上の一部は、子どもの自然環境教育「Earth Saver Project」と、自然を守る活動への寄付に役立てられます。

遠くの悲しいニュースとしてではなく、日々の一杯を「誇れる選択」に変えていく。それが、私たちの考えるネイチャーポジティブのかたちです。

年の瀬のご挨拶に、「守りたい味」を

お世話になった方へのお歳暮や、お取引先への年末のご挨拶に。途絶えかけた日本の味を贈ることは、その背景にある産地や自然への想いを一緒に届けることでもあります。

オンラインストアでは、絶滅危惧茶3種セットや、伝説の米「亀の尾」と合わせた「絶滅危惧米・絶滅危惧茶セット」をご用意しています。贈り主・贈り先のお名前入りの贈呈証明書やのしにも対応。12月18日(金)までは、米・茶セット10個以上のご注文で10%オフです。

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