世界に36箇所しかない、”生命の宝箱”日本
日本は「生物多様性ホットスポット」の一つに選ばれていることを知っていますか?
これは、固有種が豊富でありながら、生息地の7わり以上を失った「危機の地域」を指します。
私たちが暮らす日本は今、世界的にみても極めて稀有で、危ういバランスの上に立っています。
生物多様性と聞くと、離島や北海道、イリオモテヤマネコなどの、有名な絶滅危惧種の生き物を想像するかもしれません。
しかしー 実際は北海道から沖縄までの「ほぼ全域」がホットスポットに指定されているのです。(出典:環境省)
なぜ、緑が多く見える日本で、生物多様性が失われているのかー
大きな要因は開発だと思われがちですが、実は「里山の放置」も大きな要因の1つなのです。
かつて、薪を拾い草を刈るなど、人間が適度に手を加えることで保たれていた多様な環境が、過疎化など、人が自然から離れてしまうことにより崩れはじめています。
生物多様性を保持することは、危機に瀕している生き物を守ることだけではありません。
動物由来感染症の防止など、私たちヒトの衛生面にも大きな役割を持っています。
パンデミックなどの、崩壊後の対策に膨大なコストを投じることに比べると、生態系を守るコストはわずか1%のコストで解決できる。というデータもあります。
例えば、周囲の草を刈り、畑に敷き詰めることで土壌を育む「茶草場農法」。
この手間は、お茶を極上の味にすると同時に、希少な生き物たちの住処を守ります。
このように、「里地里山を程よく手入れし、その恵みを美味しくいただく。」
この循環こそが、私たちの健康と自然を同時に救う、一つのネイチャーポジティブのかたちです。
子供たちの未来にも。今の豊かな自然、あたたかい暮らしの環境を残したい。
そう思った時、守るべき対象を「遠くの悲しいニュース」にするのではなく、日々の食事や教育、選ぶものを通じて「誇れる選択」に変えていく。
まずは今日の一杯、お茶の「ルーツ」を覗くことからはじめてみませんか?
